強いきずなと知性 反戦と平和への願い

 昨年の8月に放送されたUTYウッティ発!「わだつみのこえよ永遠に」は、あるご家族とボランティアの方々が、10万冊にも上る書籍を整理して、平和記念文庫として開館するまでを追ったドキュメンタリー番組です。
 甲州市の中村克郎さんは、「きけわだつみのこえ」を編集された方です。「きけわだつみのこえ」とは、第二次世界大戦末期に戦没した日本の学徒兵の遺書を集めた遺稿集です。克郎さんは戦死されたお兄様の「岩波新書を買っておいてくれ」という遺志を継いで、戦中、戦後に出版された岩波新書をはじめ文学、美術などあらゆるジャンルの本を買い続けて来ました。

 きずなに動かされた人、きずなを形にする人、きずなを確かめようとする人、きずなを見守る人、手前勝手な表現を許していただければ、「わだつみのこえよ永遠に」は、まさに「きずなさん」達を描いた番組です。

「わだつみのこえよ永遠に」は、TBS系列全国28社の放送局にとって最高の栄誉である、第34回JNNネットワーク大賞を受賞しました。そして、この番組のディレクターである岩崎亮さんは、UTY環境キャンペーンプロジェクトのメンバーであり、新しく始まるエコ啓発番組「きずなさん」の原案者です。


 反戦と平和を実現するのは強いきずなと知性である。
膨大な蔵書には中村さんご兄弟の思いが託されています。