「さよなら」なんて言えないよ。別れても、決して切れない絆があるから……。
© Disney / Pixar. Toy story が公開されたころ、息子は2歳ほどだったろうか。
二人で映画館へ行って観た最初の映画だと思う。
隣に座らせておいた息子がいないことに気づいて、あわてて暗い館内を見回すと、スクリーンの下で何かが光って揺れている。
なんと、オムツをした丸いおしりが、ステージによじ登ろうとしているではないか!
息子はオモチャたちの所へ行って一緒に遊びたかったのだ。
Toy story 3 は素晴らしい映画だ。
上記のキャプションの「『さよなら』なんて言えないよ…」は、映画のキャッチコピーらしいセンチメンタルなニュアンスを持たせた表現になっている。
これを、「『さよなら』を言うよ。別れても、決して切れない絆があるから……」としてみると、映画のテーマに対する感慨がより深くなると思うのだが、どうだろう。
息子が遊んだオモチャの多くは捨てることが出来ず・・・さよならが言えずに、納戸の奥の大きな収納箱の中にある。
いつか二人でタイムカプセルのようにそれを開けば、人生のゴールデンタイムに戻れるだろう。