薄暮に浮かび上がる桜の中での20篇ほどの詩の朗読に、ピアノとハーモニカの演奏が織り込まれて、夢心地なひと時を過ごさせていただきました。
1952年に処女詩集を刊行されて以来、常に第一線でご活躍されてきた谷川俊太郎さん。
翻訳された「マザー・グースのうた」を読んで、「日本語の韻律で書く声にする詩」を学んだ私にとっては、同じ場所にいると思うだけで舞い上がってしまう神様のような人です。ご自身が作詞された「鉄腕アトム」の主題歌を、静かに語るように歌われました。
その一節「こころやさし ラララ 科学の子」は、究極のエコメッセージかもしれない、などと思いながら空を見上げると、真っすぐに描かれた飛行機雲が・・・アトム?!
清春芸術村野外ステージ /山梨県北杜市長坂町
<詩の朗読・ライブ演奏>
朗読:谷川俊太郎 ピアノ演奏:谷川賢作 ハーモニカ演奏:続木力